親の財産がどうなっているのか、皆さんは把握されていますか。
(最近身近な人が亡くなり、私は改めてその大事さを痛感しました)
親の財産の状況を知らない状態で万一のことが起こったらどうなるでしょうか。
親はいつ病気やケガで入院したり、要介護状態になったりするのかわかりません。
そのときになって親の財産がどこにいくらあるのかを把握していれば、適切な行動が取りやすくなります。
何も把握していないと途方に暮れて、財産があるならもっとよいサービスを受けさせてあげられたのに、と後悔することになりかねません。
また親の財産を把握することは、先々の相続対策にもつながります。
親が元気なうちに、親子が一緒に協力し合って、財産の種類別に洗い出しておきましょう。
<財産の種類>
●預貯金
種類、金融機関、支店名、残高
※通帳、届出印の置き場所、キャッシュカードの暗証番号、インターネット金融機関のIDやパスワードを教えてもらいましょう。
●有価証券(株式・投資信託等)
銘柄、保有数、金融機関、支店、時価
※内容も把握しないまま、リスクの高い複雑な商品を購入していないかをチェックしましょう。またインターネット金融機関のIDやパスワードを教えてもらいましょう。
●貸金庫
貸金庫の中に入っている財産も相続の対象になるため、遺産分割に支障をきたすことがあります。
● 生命保険
種類、保険会社、契約者、被契約者、受取人、保険金・給付金
※保険料と保険の内容は見合っているのか、現在も保険料を支払い続けている場合はその必要性を確認しましょう。
● 不動産
固定資産税課税明細書を見せてもらって、所在地と固定資産税評価額を確認しておきましょう。
● 借入金
借入金などのマイナスの財産も相続の対象となります。
親の体調が悪くなればなるほどお金について話しづらくなります。万一親の認知症が進んでしまうと、財産の売却や処分が難しくなり、相続対策なども講じられなくなります。
財産の把握・整理は手間のかかることです。
親が元気なうちに、先送りせずに早めに取りかかることをおすすめします。