仕事やプライベートに忙しく時間的余裕のない人にとっては、個別の株式投資は敷居が高いと感じています。
皆さんは「コア・サテライト戦略」という言葉を聞いたことはありますか。
「コア・サテライト戦略」とは、運用資産を大きく2つに分けて、中心的な部分(コア=核)では、長期かつ安定的な成長を図る一方で、残りの一部資金(サテライト=衛星)では、コア部分よりも比較的高いリターンを目指して積極的に運用する仕組みのことです。
例えば、「コア」部分はインデックスファンドや債券ファンドなどを使って、低コストで国内外の株式や債券などに幅広く分散投資する一方で、「サテライト」部分は先進国の個別銘柄(アクティブファンド)や新興国株(新興国ファンド)などの収益性のより高いリスク資産へ投資することです。この「コア」部分と「サテライト」部分の比率は、8:2あるいは7:3くらいであることが多いです。
資産運用のプロである機関投資家は「コア・サテライト戦略」を採用していますが、個人の資産形成においては
「コア」部分こそが重要
です。
「サテライト」部分は比較的リスクが高く、短期的に大きな値動きにさらされる可能性がありますので、長期で安定的な資産運用を考えるときは、まずは「コア」部分をしっかりと運用することが重要です。
時間的余裕のない人にとっては、資産運用は「コア」部分だけでも十分ともいえます。