• 40代・50代、シニア世代のための川崎市麻生区在住の独立系FP

定年は第二の人生のスタートです。自分が望む豊かなセカンドライフを送るために、はたしてどのくらいのお金が必要になるでしょうか。またそのためにはどのような準備をすればよいのでしょうか。

将来のリタイアに向けた準備やリタイア後の生活を計画することをリタイアメントプランニング」といいます。
今回から数回にかけて、「リタイアメントプランニング」の基礎として、生活費などの支出と公的年金などの収入から、どの程度の金額を自助努力で準備すればよいのかを順にみていくことにします。

<自助努力で必要なお金の計算式> 
リタイア後の支出 ― リタイア後の収入 = リタイア後に必要なお金

それでは支出項目からみていくことにしましょう。
まずは暮らしを維持していくことに必要な「生活費」です。
子どもの独立で食費と電気・光熱費は減少、住居費もローンの完済で減少、でも保険医療費と交際費は増加傾向など、定年を迎えることで生活費は変わります。

下記の項目ごと自分の今の生活費をもとに、定年後の暮らしをイメージして必要な生活費を見積もってみましょう。
<生活費項目>
食費、住居費、水道・電気・光熱費、衣類・日用品代、保険医療費、交通・通信費、教養娯楽費、交際費、その他

「総務省『家計調査年報(平成29年)」によると、定年後の消費支出は定年前の約7割となっています。
各項目の正確な金額がわからない人は、現在の生活費の合計の7割程度で見積もってもよいでしょう。
また一般的に夫の死亡後に妻1人で生活する期間があるため、「夫婦2人で生活する期間」と「妻1人で生活する期間」に分けて生活費を考えます。妻1人での生活費は夫婦2人での生活費の7割が目安です。

<<参考>>
★老後を夫婦2人で暮らしていくうえでの生活費の目安

・最低限必要と思われる日常生活費の平均: 22万円
・ゆとりある生活のために必要だと考える生活費: 34.9万円
 ゆとりのための上乗せ額の使途は、「旅行やレジャー」「身内とのつきあい」「趣味や教養」などが想定
<生命保険文化センター平成28年度「生活保障に関する調査」>