円安が進んでいます。
円安により食糧やエネルギーなどの輸入価格が上昇すれば、国内物価を押し上げて家計の圧迫要因となり得ます。
先日お客様から「円安の進行リスクに備えるために、外貨預金をしておいたほうがよいでしょうか」と聞かれました。
そのお客様は「つみたてNISA」を利用して全世界株式型のインデックスファンドを毎月購入されていました。
私は、敢えて高い換金手数料を払って外貨を保有しなくても、淡々と「つみたてNISA」を利用した長期・分散・積立投資を継続されることをアドバイスしました。
実はそのお客様は自分では気づいていませんでした。間接的に海外資産を保有していたことを。
円安の進行は、全世界株式型、S&P500指数連動型、先進国株式型といった円建てで海外資産に投資するインデックス・ファンドにとってはプラスに働くことになります。
円安が進んだ場合には、円建ての運用であっても投資対象資産の円換算した評価額は上昇するため、外貨預金と同じ運用成果が得られます。
大事なことは、投資対象資産を分散させることです。
円資産だけをもっているのもリスクなので、無理のない範囲でグローバルにお金を分散させておくことが、自分のお金を守ることにつながります。
皆さんも、円建ての運用商品を使って国際分散投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。