投資におけるリスクとは、投資した資金(元本)がどう増減するかがわからないことです。購入したタイミングなどがよければ、リターンが2倍、3倍になることもあるでしょうし、景気が悪化するなどして半分になる可能性もあります。
このリターンが「増えるかもしれないし、減るかもしれない」という不確実な状態のことをリスクといいます。
リターンを必要以上に減らすことなしに、できる限りリスクを小さくする方法に「分散投資」があります。
投資先商品や地域、通貨といった値動きの違う「投資対象」と「時間」を分散していきます。
また、投資期間を長くする「長期投資」もリスク軽減に効果的です。
①商品で分散
主に、株と債券という値動きが異なる商品を中心に組み合わせて分散します。株は債券に比べてハイリスク・ハイリターンですので、投資をする人の取ることのできるリスクや目指すリターンに応じて、分散先商品の配分を調整します。
②地域を分散
先進国と新興国、日本と海外といった区分けで、アメリカ、欧州、アジア等、異なる地域に分散します。より安定的(ローリスク・ローリターン)なのは経済の安定した先進国、より価格変動が起こりうる(ハイリスク・ハイリターン)なのは、新興国になります。
③通貨を分散
円の他に、米ドル、豪ドルなど、外国通貨建てで分散します。通貨は、円ドル相場で一方が上がれば逆は下がるという補完的な動きになるため、通貨を分散しておくことで、インフレなどの通貨価値の下落への対応にもなります。
購入時の高値掴みを回避する手法です。購入タイミングを時間的に分散することで、仕入れ値である平均購入金額を抑えるために行います。1回で商品を購入するのではなく、毎月定額で積み立て購入することで、平均購入単価を下げることができます。
市場は、短期間でみると一時的要因で大きく変動することがありますが、長期間でみるとこの変動リスクが小さくなる傾向があります。