• 40代・50代、シニア世代のための川崎市麻生区在住の独立系FP

老後の金融資産が約2000万円必要との金融庁の試算は波紋を呼んでいます。
老後に対する漠然とした不安が声を大きくしているのでしょう。
「公的年金だけでは安心な老後生活は送れないのかなぁ」といった漠然とした不安を解消するために、自分の状況を「見える化」することからはじめてみませんか。

「見える化」の手順については、過去の「リタイアメントプランニング」に関するFPコラムでも述べてきていますが、改めて整理してみます。
①現在の収入と支出、資産の状況をチェックします。
②そして老後の暮らしを具体的に思い描いて、生活費やイベント費などの支出」と、受け取れる年金や退職金などの「収入」を見積もって、満足できる老後を送るために必要なお金の目安を知るのです。

不足額があってもあせる必要はありません。今から対策を打って、できることからはじめていくのです。

老後資金を工夫して増やすことは家計にとって大事なテーマです。
老後の収入の柱は「公的年金」です。
前回のFPコラムで取り上げた「年金繰り下げ受給」以外にも年金を増やす工夫はあります。

第1号被保険者なら、必ず「付加年金」に加入して年金額を増やしましょう

毎月の国民年金保険料に付加保険料400円を追加して納付すると、200円×付加保険料納付済月数で計算した年金額が老齢基礎年金に上乗せされます。払った保険料は2年で元が取れて、あとは長生きすればするほど「付加年金」を受け取ることができるというお得感のある年金です。

可能なものは活用して、老後の備えと安心を増やしたいものです。