お金があるとついつい使ってしまって、なかなか貯まらないという人におすすめなのが、「給与天引き」でお金を貯める方法です。
給料が入ったらすぐに一定額を貯金して、残ったお金で生活をやりくりすることです。
先月、生命保険会社から30年近く前に契約した個人年金保険の満期のお知らせが届きました。
当時生命保険会社に勤めていた大学の先輩からどうしてもと頼まれて、何も考えずに男気を出して契約した保険でした。
保険料は毎月の給料から天引きだったので、保険料が高いという実感も薄く、言わばほったらかしの状態でそのまま契約を継続していました。
実はこの個人年金保険、現在では考えられない予定利率が5.5%のお宝保険でした。
今となってはその先輩に感謝するしかありません。
このように「給料天引き」だと知らず知らずのうちにお金が貯まって、気付いたらまとまった金額になっていた、ということが起こります。
手元にその分のお金が来なくなるので、しっかりと貯まる家計になります。
私の場合は、個人年金保険以外にも勤務先の財形貯蓄制度、持株制度でも給料天引きを活用していました。
確実にお金を貯めたいなら、給料で残ったお金を貯蓄するのではなく、「給与天引き」などの方法で「先取り貯蓄」をするのが有効です。
ネット専業銀行の中には、手数料無料で毎月自動的に他行の本人名義口座から本人名義口座に資金移動できるサービスもあります。「お金を移し忘れて今月は貯められなかった」ということもありません。
昨年のコラムの中で、長期の資産形成を効率的に行うには、所得控除や運用益に対する非課税などの税制優遇措置が利用できる「iDeCo」と「つみたてNISA」が一押し、とお伝えしました。
参考:資産形成は「iDeCoo(個人型確定拠出年金)」と「つみたてNISA」が一押し
確実にお金を貯めるために「先取り貯蓄」する仕組みを作って、税制面のメリットが大きい「iDeCo」や「つみたてNISA」を活用した自動定期積立投資を検討してみてはいかがでしょうか。