• 40代・50代、シニア世代のための川崎市麻生区在住の独立系FP

現在「iDeCo」に加入できるのは20歳以上60歳未満の人ですが、2022年5月以降は65歳未満に加入可能年齢が引き上げられます。

「iDeCo」については、2019年5月21日のコラムで、

  • 老後の生活費については、税制上の優遇措置が手厚い「iDeCo」を利用して準備を始める

とお伝えしました。

参考:資産形成は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と「つみたてNISA」が一押し

なお、65歳まで「iDeCo」に加入できるのは、「国民年金の被保険者(加入者)」です。
60歳以降も厚生年金に加入して働く会社員は、国民年金の被保険者でもあるので、65歳まで「iDeCo」に加入できます。
一方、自営業やフリーランスの方は、60歳になると国民年金の被保険者ではなくなるため原則として「iDeCo」には加入できません。

ただし、国民年金の「任意加入制度」を利用する人は、60歳以降も「iDeCo」に加入できます。

2020年7月24日のコラムの中で、

  • 国民年金に「任意加入」することで、65 歳から受け取る老齢基礎年金を増やすことができます

とお伝えしました。

参考:年金の「未納」等がある60歳以上の方でも年金額を増やすことができます

私が学生の頃は、国民年金は強制ではなく「任意加入」でした。
私は「任意加入」をしなかったので、60歳時点の保険料の納付月数は480月(40年)未満の38年となり、老齢基礎年金を満額受給できません。
従って今回の制度改正を利用して、国民年金に2年間「任意加入」し、その間「iDeCo」に再加入したいと考えています。

ただし、改正法が施行される2022年5月の前に「iDeCo」の老齢給付金の受給を始めると、施行時期がきても「iDeCo」には再加入できません。
運用だけする「運用指図者」になり、2022年5月以降に改めて加入者に戻る手続きを行う必要があります。

また、「iDeCo」の加入可能年齢の延長に先駆けて、2022年4月には「iDeCo」の受給を開始する年齢の上限が75歳まで延長され、60歳から75歳までの間で自由に選択できるようになります。

皆さんも制度改正を大いに生かして老後の生活基盤の安定を図ってみませんか。